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面接・採用で、採ってはいけない人 事例集<7>

“面倒な人”を抱え込まない3つの勘どころ

「悪い人じゃないが・・・」「何を考えているのか・・・」、せっかく採ったのに鳴かず飛ばずの新入社員。
だったら、さっさと辞めてくれればいいが、この手に限って・・・。
結局、こんな人が一人いることにより、経営者はもちろんのこと、周りが振り回され、無駄な時間、経費を費やすことになる。
そうならないためには、雇用の入り口である「募集段階」「面接段階」、そして「採用段階」での見極めが何よりも大事だ。

なんでこんな人を・・・

<ケース1> 要領はいいが仕事がともなわないAさん

40歳のAさんは、5~6社の転職をしていたが、いずれも「職務経歴書」に書かれていることは素晴らしい内容だった。もちろん、面接においての受け答えもソツがなく、前任者が急に辞めた時期でもあったので「この人なら」と採用した。

ところが、実際に現場で仕事をさせてみると芳しくない。問いただすと、要領よく取り繕うが、ほとんど仕事らしい仕事はできていない。

それどころか、陰では「こんな人使いの荒い会社は初めてだ」などと、下請けや出入り業者に言いふらしている。

<ケース2> 周りが見えず我が道をいくBさん

Bさんは、某有名私大を卒業している。TOEICが675点、日商簿記2級、漢字検定2級など、履歴書に書ききれないほどの資格を持っていた。

たしかに、無遅刻・無欠勤、始業前30分ぐらいに出勤し、黙々と仕事はしてくれるが機転がまったく利かない。パソコンの前に座ったきり、電話が鳴ろうが、お客が来ても無視して仕事を続ける。電話を取らせてみれば「えっと、えっと、もう一度お願いします」と相手の名前を何度も聞き返すなど要領を得ない。

また、細部にこだわり過ぎ、どうでもいいようなことで残業続き。
注意をすれば「ぶすっ」とふくれて返事もしない。

<ケース3> お客とトラブルが絶えないCさん

Cさんは高校を出てから会計事務所業界一筋の人だった。たしかに、2~3年ごとに事務所を変わっていたが、「経験者」欲しさに採用した。

ところが、お客から「担当を変えて欲しい」との声が頻繁に来るようなった。

そこで、意識してCさんの電話の受け答えを聴いてみると、「この前も言いましたよね」「そんなこと常識ですよ」などと相手がカチンとくるようなことを平気で言う。
そして、とうとう「試算表」を別のお客へFAXをしてしまうという、とんでもないミスをやらかした。

川越雄一

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